南千住のリバーハープタワー歯科(歯医者)です。一般、矯正、インプラント、歯周病治療、小児、予防等の歯科治療を行っています。

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歯科に関する豆知識

スポーツ用マウスピースの話

2019.09.24

 スポーツ用マウスピースは、スポーツ時に口に装着して、歯や口唇などまたはそれに付随する組織を外傷から守り、さらに脳震盪や頸椎損傷を予防、軽減するための装置で、ボクシングやラグビーの選手がよく使用していますね。最近では、「口を守る」という意味合いから「マウスガード」あるいは「マウスプロテクター」と呼ばれています。
現在日本では、ボクシング、キックボクシング、空手の一部、K-1などの格闘技だけでなく、アメリカンフットボールや女子ラクロス、ラグビーの一部、アイスホッケーの一部、インラインスケートの一部といったコンタクトスポーツでも競技時のマウスガードの装着が義務付けられてマウスガードの装着なしに競技に参加できないとなっています。
マウスガードには、スポーツ用品店などで購入する市販のものと、歯科医院で選手の歯形をとり、それぞれの形に合わせて製作するものと大きく2種類のタイプに別けられます。市販品は安価である一方、適合性や維持力、装着感に問題があり、外形を調整したり適正なかみ合わせを確保できず、呼吸や発音がしにくいなどマウスガードとしての機能を十分に発揮できません。一方、歯科医院で製作されるタイプは適合性に優れ、適正なかみ合わせを付与することができ、各選手に応じた外形に設定できて、違和感が少なく発音しやすいなどの利点を備えており、マウスガードとしての機能を十分に発揮する条件を備えていると言えるでしょう。

マウスガードを装着する主な効果は、スポーツ時の歯や顎骨の外傷、脳震盪などの防止や軽減ですが他にも次に挙げるような様々な効果が期待できます。

1) 強い噛みしめによる歯の摩耗の予防
2) 相手選手に対する傷害の防止
相手選手との接触で、自身の歯が相手の顔面や眼球、頭部などを損傷する場合があるが、マウスガードの弾力性によって予防あるいは軽減できる。
3) 顎関節の保護
衝撃により、顎関節に力が加わり、骨折や顎関節円盤転位、外側靱帯損傷が生じる場合があるが、マウスガードにより衝撃力の吸収と分散機能が発揮さ れる。
4) 顎の位置の安定
5) 心理的効果
相手選手との接触により本人が傷害を負ったり、他の選手に傷害を負わせてしまうという不安や恐れを軽減でき、安心して競技できる。
6) 経済的効果
外傷を予防できるので治療費が発生しない。

参考文献: 要説 スポーツ歯科医学

このマウスガード、当院で製作できますのでお気軽ご相談ください。
なお、スポーツ用マウスガードは保険適応外となりますので¥16500(税込み)ほどの費用がかかります。