子どもの歯磨き こんな時どうする?
2019.12.19
1,「うちの子、歯磨きを嫌がるんです。」
幼児期のお子様がおられる親御さんで「うちの子、歯磨きを嫌がるんです。」という方多いと思います。こんな時は、強い力で押しつけて磨いたりするとお子様が痛い思いをして、歯磨きが嫌いになることがあります。なるべく歯磨きが気持ちいいこと、楽しいことと印象づけるとよいでしょう。また、歯磨きが生活の一部であって、やるべき事という認識ができれば、いやだという気持ちがあっても磨かせてくれるようになります。
{こんな事を工夫するとよいかも}
*歯ブラシの色や模様などを楽しみながら一緒に選ぶ。
*手鏡で口の中を見せながら磨く。
*歯磨きの絵本やビデオを見せる。
*ぬいぐるみやキャラクターを磨いて見せる。
*歯磨きしたら、カレンダーなどにシールをはる。
*「あいうえお」の練習をしながら磨く。
*寝かせて磨いて嫌がった場合に、立って磨くと嫌がらないことがある。
*歌を歌ったり、楽しいお話や子どもが興味あるお話をしながら磨く。
*各自、磨いた後、お互いに磨きあいをする。
2,「うちの子、歯ブラシをすぐ噛んでしまうんです。」
子どもが歯ブラシを口に入れた時に、噛んでしまうことはよくあると思います。そんな時は、歯ブラシを噛んでしまうことをとがめるのではなく歯ブラシに興味を持ち習慣化していく過程と捉えましょう。この場合、子供用と仕上げ磨き用の2種類用意するのがよいと思われます。なぜなら、歯ブラシを噛むことで毛先が開いてしまったものを使っていると歯肉を傷つけたり、清掃効率が落ちてしまったりとあまり良いことがないためです。仕上げ磨きには、親御さんが持ちやすく小さな口の中でも見やすい柄が長いものを、また子供用は子どもが持ちやすい、柄が太く短いものを用意されるとよいと思います。
仕上げ磨き用(柄の部分が長め)
お子様用
参考文献 歯科衛生士 プラークコントロールのためのホームケア指導
クインテッセンス出版