子供の歯並び Q&A
2019.10.08
Q1 歯並びは遺伝しますか?
A1 必ずしもすべての不正咬合が遺伝によるものではありません。不正咬合の原因には先天的なものと後天的なものがあり、先天的なものの中には親が受け口の場合、子供も受け口になる傾向があったり、骨格が似た場合,歯並びに影響することがあります。また、親がいわゆる乱ぐい歯の場合でも、子供はきれいな歯列になる場合もあり、歯並びは多数の遺伝子の関与や、環境の影響を受けることで決まります。
Q2 乳歯の歯並びの悪さは、永久歯にも影響しますか?
A2 乳歯列と永久歯列の不正には直接な関連はありません。しかし、顎の成長、奇形、指しゃぶりなどの習癖が原因の不正咬合はその傾向が永久歯が生えても残る場合があります。そういった時は、その治療や習癖を早めに止めさせることが重要です。
Q3 乳歯の歯並びにすきまがありますが大丈夫ですか?
A3 乳歯が生えそろった段階で、歯と歯のあいだにすき間が残ることがありますが、永久歯は乳歯よりも大きく、永久歯への生え替わりを考えますと全く問題ありません。むしろすき間がないほうが永久歯が生えたときガタガタな歯並びになる可能性があり注意が必要です。
Q4 前歯がかみ合っていませんが大丈夫ですか?
A4 指しゃぶりや唇を噛む癖、扁桃腺肥大や鼻炎による口呼吸などにより上下の歯がかみ合わずいわゆる開咬という状態になります。開咬は放置すると発音や咀嚼に問題が生じます。そういった悪習癖があれば早めに止めさせることや口呼吸は改善する必要があります。ちなみに口呼吸を改善するのに良い方法として、みらいクリニックの今井一彰先生が考案された「あいうべ体操」や口テープが有効です。
Q5 いつ頃から矯正はできますか?
A5 下顎が骨ごと出ているいわゆる受け口の場合は4~5歳頃から、歯の傾斜のみが反対になっている場合や乱ぐい歯の場合は、前歯が上下8本揃った段階で矯正治療が始められます。矯正治療は、レントゲン検査をもとに綿密な分析をして行います。