南千住のリバーハープタワー歯科(歯医者)です。一般、矯正、インプラント、歯周病治療、小児、予防等の歯科治療を行っています。

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歯科に関する豆知識

歯がしみるのは知覚過敏?

2019.05.01

「知覚過敏」、歯磨き剤のテレビコマーシャルなどでよく聞く言葉ですがみなさんご存知でしょうか?

 知覚過敏とは、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい水や甘いもの、風などによってその時だけ歯が虫歯以外の原因で一過性にしみる状態を言います。

*原因

通常、歯は最表層がエナメル質という堅いカバーで覆われており、削ったり、冷たい水や甘い物などではしみないのが普通です。しかしエナメル質の内層には象牙質があり、そこは無数の小さな管状の構造物(象牙細管)があって、そこを通して内部の神経に刺激が伝わります(下図参照)。この象牙細管は加齢などにより少しずつ塞がってくることもありますがこの場合は知覚過敏は起きません。ですので象牙質が露出している時に必ず知覚過敏が起きるというわけではありません。   

1,歯肉の退縮

歯周病負担のかかる咬みあわせ強いブラッシングなどで歯茎が退縮し根の部分が露出、 そこをブラシでこすることで歯が削れてしまい歯の中の象牙質がむき出しとなることが原因です。歯の頭と歯茎の境目がほとんどです。また、歯の表面に歯石が多く付いていてそれを取り除いた時も同様な状態となり、歯石取りの際、器具が象牙質の部分に触れたり、水をかけて処置をするため知覚過敏のような痛みを感じることがあります。

2,歯の摩耗

長年、歯を使うことで少しずつエナメル質がすり減り、象牙質が露出することがあります。そのため知覚過敏が起きることがあります。

3,酸蝕症

通常エナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。酢の物、コーラ、黒酢ドリンク、スポーツ飲料、など酸性の食べ物や飲み物はエナメル質を溶かし象牙質を露出させます。このような状態を酸蝕症といいます。この場合も知覚過敏の症状がでることがあります。

4,ホワイトニングの副作用

ホワイトニング治療により、薬剤の影響で一時的に知覚過敏が起きることがあります。自宅で行うホームホワイトニングの場合は1~2日中断すれば症状はなくなりまた続けることができます。

 *治療

この象牙細管を薬で封鎖したり、歯の削れ方が大きい場合は白い詰め物をしたりします。それでも治まらない強い症状がある場合は稀ではありますが歯の神経を取る場合もあります。また、シュミテクトなど歯磨き剤を併用してもよいと思います。歯磨きを十分行わないと虫歯菌が繁殖しその菌が酸をつくるため歯の表層を溶かしていきます。なのでブラッシングは知覚過敏の予防とも言えるでしょう。しかし、症状がそんなに強くない場合は象牙質が適応して自然に感じなくなる場合もあります。