南千住のリバーハープタワー歯科(歯医者)です。一般、矯正、インプラント、歯周病治療、小児、予防等の歯科治療を行っています。

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歯科に関する豆知識

電動歯ブラシの使い方

2020.07.15

みなさま、こんにちは。久しぶりの「歯の豆知識」の記事です。

 

さて、今回は「電動歯ブラシの使い方」についてお伝えしたいと思います。電動歯ブラシの話題については、2019年1月27日にもこの「歯の豆知識」に掲載しましたが、今回は使い方について詳しく触れたいと思います。

 

電動歯ブラシの間違った使い方でよくみられるのが、普通の(手用の)歯ブラシを動かすようにゴシゴシ左右上下に動かすことです。ゴシゴシ動かして当てる必要はありません。当てたい歯に軽く毛先を当て、ゆっくりと隣の歯へ、さらに隣の歯へと軽く当てながらずらしていきます。

 

使い方について、さらに詳しく述べます。

 

1,持ち方

電動歯ブラシは手のひら全体で、柄の部分を軽く握ります。このとき、力を入れて握らないよう気を付けてください。歯に力を入れて当てることになってしまいます。小さい電動歯ブラシであれば、鉛筆を握るような握り方で持つと細かく操作しやすくなります。

 

2,磨き方

先ほども述べましたが、歯の表面に対してゴシゴシ左右上下に動かして当てる必要はありません。当てたい歯の表面に軽く毛先を当て、ゆっくりと隣の歯へ、さらに隣の歯へ……と、軽く当てながらずらしていきます。

 

・歯の横の面、噛み合わせの面

毛先を垂直に当ててください。ただし、力を入れて当てないよう注意してください。

 

・歯と歯肉の境目

歯と歯肉の境目に対しては毛先を傾けて(歯の表面に対して45度の角度ぐらい)当てると良いです。このように当てると、毛先が歯と歯肉の境目に入りやすくなり、効率良く汚れを除去できます。

 

・上下前歯の裏側

前歯の裏側は電動歯ブラシを縦にして当てましょう。縦にしながら、毛先を歯の表面に垂直に当て、ゆっくりと隣の歯へ……と軽く当てながらずらしていきます。

 

・当たっている部分を確認しながら当てる。

歯と歯肉の境目、前歯の裏、一番奥の歯、歯並びがでこぼこしている部分……と、毛先が当たっていることを確認しながら当てていきます。電動歯ブラシは、歯垢が残っていても振動によってしっかり磨いた気になってしまうことがあるので注意してください。

 

・当てる順番を決める。

電動歯ブラシで当てる部分の順番を決めたほうが、磨き残しを防ぐことができます。

 

3,歯磨き粉について

電動歯ブラシは基本的には歯磨き粉は必要ありません。ただし、一部のメーカーでは歯磨き粉の使用を推奨しているものもあります。歯磨き粉を使う場合は、研磨剤と発泡剤の含まれていないものを選ぶと良いです。具体的には、液体歯磨剤やジェルタイプのものです。研磨剤が入っているものを電動歯ブラシの毛先につけて磨くと、歯の表面を傷つけてしまい、知覚過敏症(冷たいものや歯ブラシの毛先がふれるとしみる。)の原因にもなります。また、発泡剤の含まれているものですと、電動歯ブラシの細かい振動により、口の中が泡だらけ、さらに泡が口の外に飛び散ってしまい操作しにくいです。毛先につける量は、米粒大程度で十分です。

 

4,ヘッド(毛のついた先端部分)の交換について

一般的に、電動歯ブラシのヘッドは3~4か月に1度交換する必要があります。3~4か月経っていなくても、毛先が広がっている場合は清掃効率が悪くなってしまいますので、すぐに交換したほうが良いです。

 

5,電動歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシは必要

電動歯ブラシだけでは、歯の汚れをすべて落とすことはできません。歯と歯の間の歯垢は電動歯ブラシでは落とせません。そこで電動歯ブラシを使う前か後に、デンタルフロス(歯周病等で歯と歯の隙間が大きい場合は歯間ブラシ)で歯と歯の間の歯垢を落としましょう。

 

いかがでしょうか。電動歯ブラシはとても便利なものですが、使い方を誤ると、歯の表面が傷ついて冷たいものを飲食した時や歯磨きの時にしみやすくなったり、歯肉が傷ついて痛みを感じてしまうこともあるので、使い方には様々な配慮が必要です。当院では電動歯ブラシを使用している方への相談やブラッシング指導も行っておりますので、電動歯ブラシを使用することに不安がある方は、ぜひご相談いただければと思います。