レントゲンは体に悪影響はないの?
2018.09.19
歯科に限らず、体の状態を調べるためのレントゲン検査はとても有用な検査の一つです。
では、このレントゲン、体への影響はどの程度あるのでしょうか?
通常、放射線の被曝量をSv(シーベルト)という単位で表します。
図1は、自然放射線量と1回のレントゲン検査で被曝する線量(実効線量当量)です。
このように、自然界からどうしても被曝してしまう放射線を自然放射線といいますが、この自然放射線を私たちは1年に1人あたり2.4mSv被曝しています。
頭部CTでは1回につき1.09mSv、胸部直接撮影では0.13mSvです。
一方歯科での撮影では0.0163~0.0436mSvとかなり線量としては少ないと言えます。
つまり、年間55回から150回の撮影をしない限り、自然放射線量にさえ到達しないという事です。
現実に、胎児の奇形発生には100mSv、骨髄の造血機能低下には500mSv、卵巣への不妊の影響は2500~6000mSvの線量を越えないかぎりその害は発生しません。
いかに、歯科レントゲンの人体への影響が小さいかお解かり頂けると思います。
また、当院では通常の歯科レントゲンの最大1/10程度の線量であるデジタルレントゲンを採用していますのでさらに安全と言えます。